贈り物をする機会と言うのは生活の中で結構ありますが、贈り物をするシチュエーションにより避けるべきタブーやマナーが結構あります。
知っているようで意外と知らない贈り物のマナー、贈られた相手に不快な思いをさせないためにも、最低限のルールはおさえておきましょう。
贈り物のマナーって?
贈り物と一言で言っても、その状況は千差万別です。
一生懸命選び良かれと思って贈った物が一般的なマナーとしてはふさわしくないという事もあります。
「贈り物は「気持ち」の問題、本当は気持ちだけでいいのをわざわざ「品物」として贈るんだから、贈り手が良いと思った物を贈ればそれで良いんだ、それをマナーだ
何だと言うのは古い考え」などと言う人もいます。確かに、最近では古くから受け継がれてきた常識やしきたりを気にすることなく、自由な考えで物事を捉えることも良いとされることが多くなってきました。
しかしながら、本当のところ、やっぱり「知らないより知っていた方が良い」という事には変わりないのでは?
贈り物のマナーを知ったうえで、そこに自分なりの「気持ち」をのせて贈ることが出来れば、その思いは贈られた相手にも伝わるのではないでしょうか。
贈り物のマナーでタブーとされていることとは?
ここでは一般的に知られる贈り物のマナーの内、これは避けたほうが良いとされるタブーについて紹介します。
どういった場合の贈り物かによってタブーも違いますので、シチュエーション別で見ていきましょう。
お見舞いに持って行く贈り物
お見舞いに持って行く贈り物のタブーとしてまず上がるのが、「鉢植えの花」です。
これは、「根づく」から「寝つく」が連想されるのでアウトです。
花の場合この他にもツバキのような首の落ちる花や、弔辞に使われる白い花や菊なども避けます。
また、お見舞いの贈り物としてよく選ばれがちな果物やお菓子も注意が必要です。
病状によっては薬の副作用を促進したりするものもありますので、食べ物を贈る際にはご家族などに確認をされてから持参したほうが良いでしょう。
新築祝いの贈り物
新築祝いの贈り物の場合は、ライターや灰皿などの「火」に関連するものは火事を連想させるので、基本的にタブーとされています。
ただ、贈られるご本人がそれをリクエストした場合にはその限りではありませんのでご参考として、知っておくと良いでしょう。
新築祝いというのは、新築にお呼ばれした際に持って行って、直接相手に渡しそのお礼として家を見せるというところにありますので、特に家に招待されたわけでない、という場合には贈らなくてもマナー違反ではありません。
結婚祝いの贈り物
結婚祝いの贈り物では、割れたら不吉な予感をさせる「鏡」や「切れる、分かれる」を連想させる包丁やハサミなどはタブーとされています。
しかしながら、最近では、「切れる」を縁が切れるとか別れるとかに連想するだけではなく、「切り開く」といった未来に向けて前向きにとらえることもできるため、包丁などを贈るのも失礼ではない、という常識に変わってきています。
また、贈られる本人が望んでいる場合には問題ありませんので、昔からのタブーであっても、新常識と合わせて知っておくことで、より気持ちよく贈り物が選べるのではないでしょうか。
お祝いのお返しを贈る場合
自身がお祝いを頂いて、そのお返しを贈る場合には、「お茶」は避けたほうが良いとされています。
お茶は昔、お寺で作られていたということから、弔事のお返しとして定番となっています。
最近では、お祝いごとのお返しとして贈るためのお茶も出てきているようですが、あまりふさわしくないと考えられる人が居るのも事実。
新茶の季節などでどうしても、お祝いのお返しにお茶を贈りたい場合には、「とっても美味しいお茶なので、是非味わっていただきたくて」など、一言添えてお渡しするように気を付けましょう。
贈り物の表書きで注意したいこと
お礼としてお金や品物などを贈る際の表書きに、よく「志」と書いてあるのを見かけますが、通常、「志」というのはおめでたい時には使いません。
お葬式や法事などのお手伝いをしてくださった人にお金を渡す際に使う言葉ですので気を付けましょう。
また、「寸志」というのは同僚や後輩など自分と同等か目下の人に使う言葉なので
目上の人に使うと失礼です。この場合「御礼」とするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
基本的な部分のみでしたが、意外と知らないこともあったのでは?
昔からのマナーやタブーがすべてではなく、時代の流れと共にマナーも変わりつつあるのが現状ですが、昔からのマナーも新常識とされるマナーも知っておいて損はありません。
これを機に、贈り物のマナーについてもっと掘り下げてみても良いかもしれませんね!