マイホームの購入を考える時、誰しも購入するための条件や重要ポイントがありますね。
私が考えるマイホーム購入における最重要ポイントは「場所選び」です。
戸建かマンションか、駅チカかどうか、間取りがどうかとか、そういったことの前にまず「場所」です。
今回は、家の購入においての場所選びの重要性ともっともこだわるべきポイントについてまとめました。
買ってから後悔しないためにも、是非ご参考になさってみてください。
家の購入で最もこだわるべき場所選びのポイントは?
「家を買う」ということは、一生の内にそう何度も訪れることのないビッグイベントですね。
家を買うに当たり、まずどんなことから考え始めますか?
☆住みたいエリア
☆マンションor戸建
☆新築or中古
☆予算
☆間取り
☆ハウスメーカー
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こんな風に色んな面から「マイホーム」について考えると思います。
家を買う上での優先順位や譲れない条件というのは各家庭によって違うのは当然のことですね。
独身かファミリーか、子持ちかDINKSか、購入時の年齢がいくつか、などによっても優先順位は変わってきます。
そんな中、どんな家族構成やライフスタイルであろうと、家を買う際に最も重要視すべきポイントは「場所選び」だと私は考えます。
ここで言う場所というのは、「どこのエリアに住むか」といったざっくりとしたものではなく、住みたいと考えているエリアの中の「どの地点を選ぶか」ということを意味しています。
住みたいエリアの中から選ぶべき「場所」をしぼる
まず、家を買うに当たり住みたいと考える「エリア」があると思います。
自分が家を買う上で住んでも良いと思える「エリアの範囲」というのは人によりまちまちです。
例えば、
2.子供の通っている小学校の学区内に限る
この二つはどちらも「住みたいエリア」を示すものですが、「1」の場合は、都内のみならず近隣の県でも「新宿まで電車で1時間以内」のところであれば家の購入が検討できる範囲になりますね。
対して、「2」の場合は子供の通っている小学校の「学区内」というかなり狭い範囲に限られます。
このように、「エリア」については人により選択範囲に大きな差がありますが、これについてはいずれの場合もさして問題は無いと思います。
場所選びで重要なのはここから更に先の部分です。
自分の住みたいエリアが見えたら、今度はエリア内の「どの場所」にするか、ですね。
私は家の購入か賃貸かに関わらず、引越しをする時には自分の住みたいエリアで空いている/販売されている物件を探し、その物件の駅からの距離や部屋の広さ、間取りなどを優先的に選んでいました。
でも、家の購入で失敗をしたりして「自分の住む場所」についても深く考えるようになってから、家選びが慎重になりました。
結果、現在は住む場所を決める際に一番重要にしているのが「その場所が安全であるかどうか」ということです。
家の場所で後悔しないために
地震大国日本、いつどこで大規模な地震が起きても不思議ではありません。
そして、昨今の異常気象。
局地的なゲリラ豪雨や線状降水帯による長時間の集中豪雨で、河川の氾濫や土砂崩れで大きな被害が出ています。
こういった自然災害の脅威を目の当たりにするたび、自分の住んでいる場所は大丈夫だろうか、と心配になります。
災害時に、被災された方がインタビューを受けられている様子がよくテレビで流されますが、被災された方のコメントがいつも気になります。
私もそうでしたが、多くの人は家を買う時にその場所が「災害が起きた時に住めなくなってしまう恐れが無いか」を気にしません。
・周辺の雰囲気
・メーカー
・間取り
こういったことを選択の優先ポイントとして、考えることの方が多いのではないでしょうか。
これらももちろん重要です。
でも、それよりも前にまず「より安全な場所か」がもっと大事ではないでしょうか。
だって、もし、35年のローンを組んで家を買い、新居に引越した翌日に大地震が発生して家が壊れてしまったら・・・
考えたくもないことです。
自分で選んだ家の場所で後悔しないために、購入前に最善を尽くすことが大事です。
より安全な場所に住むためにできること
誰だって、安全なところに住みたいですね。
でも、残念ながら「絶対に安全」というところは無いと思います。
いくら最善を尽くしたところで、自分の予想や想像をはるかに超えた災害が起きてしまえばそれまでかもしれません。
だけど始めから「ここは危ないかもしれない」ということが分かっているのにわざわざその場所を選ぶのか、と言えばそうではなく、「避けられる危険は避けたい」と思いませんか。
なので、私は家の場所を決める際に出来るだけ資料を集めるようにしています。
☆全国地震動予測地図
☆市区町村作成の防災マップ
☆盛土造成地調査図
☆昔の地図
☆ハザードマップ
まずは、基本中の基本。
住みたいエリアが決まったら、真っ先にそのエリアのハザードマップをチェックします。
ハザードマップでは、今後災害が起きた際に浸水や土砂災害、がけ崩れなどの恐れがある箇所を確認することができます。
エリアによっては、津波や火山噴火警戒区域なども確認の必要があり、そういった情報も盛り込まれています。
行政が作成しているもので、各市町村のホームページなどから無料で簡単にダウンロードしてみることが出来ます。
気になる物件を見つけたら、物件のある場所がハザードマップ上でどのように表示されているか、まずは確認されると良いですよ。
☆全国地震動予測地図
これは、日本全国、各エリアでの今後の地震発生予測をチェックすることが出来ます。
☆市区町村作成の防災マップ
どういった種類の防災マップが作成されているか、と言うのは各自治体によって違いはありますが、全国の地震予測地図の他に市などで独自に防災マップを作成していることもあります。
全国版のものよりも、自分の住んでいる地域の地震の発生予測や規模の予測などがより細かくチェックできるので、こちらもあれば必ずチェックです。
☆盛土造成地調査図
これ、私の中では特に重要なポイントとしています。
切土・盛土については、これまでも大きな地震が起きて地盤沈下や地滑りが発生し、それによって沢山の家が倒壊するたびにテレビでも話題に上っているのを見てきました。
道を挟んで一方は家がめちゃめちゃになっていて、反対側はなんともなっていない。
「切土」の上に立っている家はびくともしないのに、「盛土」の上に立っている家は地盤ごとガタガタになって半全壊してしまう。
同じ地震でも受ける影響があまりにも違います。
都心部の場合、過去にかなりの範囲に渡って大規模盛土造成をして、市街化が進められたエリアが結構あります。
場合によって住宅地の50%以上が盛土に当てはまるところもあるんです。
盛土造成地の調査図は自治体によって一般的に公表されているところとそうでないところがありますが、自分が家の購入を検討している地域の盛土造成調査図がある場合は必ずチェックされるのをおすすめします。
街を眺めてみただけではそこが盛土であるかどうかはわかりません。
まさかここが谷間だったの?!と思う程、キレイに造成されているからです。
そして、切土であるか盛土であるかは、物件の価格には影響されていません。
正直、不動産屋さんですらそこまで把握されていなかったりするくらいです。
だからこそ、自分自身でしっかりと調べる必要があるのだな、と思っています。
調べれば調べるほど、「住む場所を適当に選んではいけない」と気づくはずです。
☆昔の地図
盛土造成図が一般に公表されていない場合は、昔の地図を見てみましょう。
終戦前くらいの地形図等を調べてみれば、そこから現在までの変化が見えてきます。
昔の地図では大きな谷間だったところが、今は平地になっていたりすればそこは盛土造成がされたと考えられます。
また、今はびっしりと家が立ち並んでいるところも、元は畑や田んぼ、沼地だったりすることもあります。
昔の地図まで調べてみるのは面倒なようですが、見てみると結構面白いですし、場所選びももっと真剣に出来るようになりますよ。
まとめ
家は本当に大きな買い物です。
だからこそ、面倒でも自分が欲しいと思う物件の場所についてはしっかりと自分で調べるべきです。
素敵なモデルルームや好立地な建売などを見つけると、思わず飛びついてしまいそうですが、購入を決める前にその場所がより安全なところか、冷静な判断が必要です。
マイホーム購入を考えている方の少しでも参考になれば嬉しいです。