家の売却は居住中でも出来る?注意することや引越しのタイミングは?

ie-satei

住み替えなどで持ち家を売却すると決めた時、多くの人が気になるのが、

「売却する時って家を空けておくもの?!」

と言うことです。

でも、次の居住先が決まっていなかったらすぐに退去することって難しかったりしますね。

それに、お金のことも気になりますし・・・

今回は家の売却について、居住中でも出来るのかや売る時に気をつけたいこと、次の居住先への引越しのタイミングなどについてご紹介します。

スポンサーリンク
  

家の売却は居住中でも出来る?

kangaeru-josei

「そろそろ住み替えしたいな・・・」

戸建でもマンションでも、持ち家を構えても住んでいる内に段々とライフスタイルや同居する家族が変わったりと家を買った当初とは状況が変わってくることってありますね。

そんな時、今住んでいる家を売って新しい家を買う、もしくは賃貸に引越す、等々、住み替えを検討するようになります。

家を売ろう!と決めたら不動産屋さんに相談して売却の為の準備を始めますが、ここで気になるのが、

「今住んでいる家は、すぐに空けなければならないのか?」

ということです。

これは、「今すぐ空ける必要はない」です。

家の売却活動は居住中の状態でももちろんできます。

不動産屋さんの話によると、多くの方が居住中のまま売却に出されているようですね。

実際、我が家も家を売却した経験がありますが、始めは居住中の状態で売りに出しました。

ただし、居住中のまま家を売りに出す時にはいくつか注意するべきことがあります。

居住中の家の売却で注意すること

fudousan

家に住みながら売却をする事は可能ですが、居住中での売却には注意するべきこともあります。

まずは、居住中での売却のメリットやデメリットを見つつ、考えてみましょう。

これは、あくまで「売る側」にとってのメリット・デメリットです。

居住中の家の売却のメリット

☆売却が成立してから新居へ移れる(無駄な出費が無い)

☆内見者に直接説明できる

☆売却が成立してから新居へ移れる(無駄な出費が無い)

売り手側にとって、居住しながら家を売却することのメリットは、なんといっても「無駄な出費が避けられる」と言うことです。

晴れて物件の売買契約が完了した時点で、引き渡しまでに2~3ヶ月の猶予をもらい、次の住まいを探すのが一番無駄が無いです。

やっぱり、居住しながら物件売却を売りに出すと言う場合、その家のローンがまだ残っていますよね。

だから、住み替えと言っても、売却でローンがキレイさっぱり無くなるまでは次の家の購入は厳しいですし、賃貸に移るとしても引越し費用と家賃が持ち家のローンに上乗せでかなりの出費です。

すぐに売れるとわかっていればまだ良いですが、何時売れるかなんて、分からないですからね。

長期化するかもしれない家の売却は居住中のままの方がリスクは少ないですね。

☆内見者に直接説明できる

また、居住しながらの売却の場合は内見に立ち会うことになりますから、内見におとずれた方の質問に直接真摯に答えることが出来ますから、相手に良い印象を持ってもらえるという点でもメリットです。

中古物件を検討している人は皆、「なぜこの家は売りに出されているのだろう?」と売却理由が気になるものです。

家の売却理由をネットで調べたりすると、大抵「離婚・自殺・任意売却・ご近所トラブル・・・」と、マイナスな理由ばかりが目立ちますが、普通に「住み替えたいだけ」の人だってたくさんいます。

だから、直接居住中の家の状態や売主自身を見てもらい、質問に答えることで、買う側に安心してもらえることが購入につながるとも考えられます。

居住中の家の売却のデメリット

☆敬遠されがち

☆内見のための柔軟なスケジュール調整が必要

☆常に家中を美しく保っておかなければならない

☆内見者が遠慮しがち(物件を思う存分見られない)

☆家具があるので部屋が狭く見える

☆リフォームの必要可否についての判断がしにくい

居住中の家の売却がメリットばかりだといいですが、残念ながらどちらかというとデメリットの方が多いと言えます。

☆敬遠されがち

まず、ネットなどで物件情報を見て気に入り、不動産屋さんに問い合わせをしても「売主がまだ居住中」と聞いた時点で「じゃあ、やっぱいいです」と敬遠されることって結構あります。

私自身も中古物件の内見は結構しましたが、やっぱり「居住中」の物件はちょっと気が引けたのは事実です。

☆内見のための柔軟なスケジュール調整が必要

次に、これが結構プレッシャーになったりもするんですが、内見の希望が入ると当然ですがスケジュールを調整しなければなりません。

なぜ、プレッシャーかと言うと、内見スケジュールは買い手側に合わせてあげないと機会を逃す確率が高いからです。

内見希望の連絡が不動産屋さんから入ってきて、その日程が自分にとって都合悪かったら当然別の日で、とお答えしますよね。

この場合、大抵「別の日」は来ません。

内見を希望する人って自分が考えていた日程で見られないとなると、その時点で候補から外したりするんですよね。

これは、本当によっぽど物件が気になっているか気に入っているかを除き、結構簡単に除外されてしまうものです。

☆常に家中を美しく保っておかなければならない

内見の希望はいつ入るか分かりません。

そして、結構急なことも多いです。

平日の夜に不動産屋さんから電話がきて「明日、内見希望の方がいらっしゃるんですが」なんてこともよくあります。

日頃からキレイにしていれば「いつでもどうぞ」と胸張って言えますが、そうでなければ対応しきれませんよね。

いつ来るか分からない内見希望の為に常に家をキレイに保つのはなかなかのプレッシャーです。

☆内見者が遠慮しがち(物件を思う存分見られない)

居住中の物件を内見する時、内見者はどうしても遠慮しがちになってしまいます。

スポンサーリンク

空き物件なら、家の隅から隅まで遠慮なくじっくり見て検討出来ますし、不動産屋さんにも遠慮なく質問が出来ます。

これが、居住中となると、いくら売主に「自由に見てください」と言われても、クローゼットや物置などは気軽に開けて見られないものです。

結果的に、全体をササッと見て内見を終了し、候補から外れてしまうということもあります。

☆家具があるので部屋が狭く見える

居住中の物件は当然家具や日用品が置かれた状態ですよね。

これをメリットという人も居ますが、私はそうは思いません。

「家具があるから実際のサイズ感とか分かりやすくてメリットです」とかなんとかって言うのは、買い手がそのように受け取ってくれた時にのみ、メリットと成り得ますが、売る側のメリットとして考えるには厳しいです。

「ほら、家具置いてるからイメージしやすいでしょ?」って言えます?

シンプルに、物が何もない方が部屋は明るく、そして広く見えます。

狭く感じるより、広く感じる方が内見者は喜びますし、契約に結び付きやすいです。

正直、売る側の立場だけ考えれば、購入者が買った後実際に家具を置いて「思ったより狭かった!」と後悔しようが関係のないことです。

☆リフォームの必要可否についての判断がしにくい

居住中で売りに出されている物件で「大変キレイにお使いの物件で、リフォームなしですぐにお住まいになれます!」と言ったセールスポイントが書かれていたりすることがありますが、

「今その物件に置いてあるでっかい箪笥をどかしたら床や壁がどうなってるかなんて絶対チェックしてないだろ!」

と突っ込みたくなります。

いくらキレイに使ってきた物件でも、長年置いたままにしていた箪笥やキャビネットの裏側や下は結構傷んでいたりするものです。

中古物件は購入後のリフォームの必要性についても考えなければならないので、家具などが邪魔で予算が立て辛いと、候補から外されてしまうということも考えられます。

居住中の売却のメリット・デメリットを踏まえた上で

居住中の物件を売却する上でのメリットとデメリットを見てきましたが、これらを踏まえた上で注意すべきことは、

☆常に売値を検討する

☆スケジュールは出来るだけ調整できるように整えておく

☆不用品を処分し家をスッキリとさせる

☆収納は扉を開けておく

です!

まずは、当たり前のことですが物件価格は常に意識しましょう。

周辺で売りに出されている物件の情報と見比べて、「売れる価格であるか」どうかをよく考えましょう。

問い合わせが無いだけで、ずっと物件をチェックしている人も居たりします。

自分の予算内の価格まで下がったところで内見予約が入るかもしれませんので、常に検討をするようにしましょう。

また、一日でも早く家を売りたいなら、スケジュール調整は柔軟に対応できるように努力すべきです。

今日、お断りしたその人が、もし内見していたら購入に繋がっていたかもしれません。

我が家は家の売却に苦戦しましたが、居住しながら売却に出していた時は、居住中とはいえ実際には週末しか住んでいなかったため、急な内見希望に対応できず内見のチャンスを結構逃しました。

なので、我が家のようにデュアルライフをしながらの売却でなく普通にお住まいの物件なら、チャンスを逃さないためにも対応できるものは対応すべきです。

本気で売りたいなら本気で取り組まなければなりません!

そして、売却に向けて家の中の不用品は徹底的に処分して、スッキリとさせましょう。

どうせ、家が売れたら自分も引越しです。

断捨離をして家をスッキリさせておけば、見栄えも良いですし、売却後の引越しも楽にできて一石二鳥です。

不用な物がなければ、家も広く見えますし、見られて困ることも無くなります。

その上で、内見の予約が入ったら、クローゼットや押入れ等の備え付けの収納は動線の邪魔にならない程度に扉を開けておきましょう。

内見者は収納がどのくらいのボリュームがあるのか知りたいですが、他人の家の収納ほど開けるのに躊躇するものはありません。

断捨離で収納スペースをキレイに整頓しておけば、見られて恥ずかしいことも無いでしょうから、あらかじめ開けて置いてあげると内見者が容易にチェックすることが出来ます。

すでに開いている扉を閉めるのはさほど抵抗が無いと思いますので、先に開いた状態を見てもらって、その後閉めてしまえば内見者も全体の把握がしやすいと思いますよ。

家の売却に伴う引越しのタイミングは?

hikkoshi-mitsumori

晴れて家を売却したらいよいよ引っ越しをしなければなりませんが、どのタイミングで引越すのか気になりますね。

一番無駄が無いのは、売買契約から引き渡し日までのタイミングですよね。

引越しには準備が必要ですので、不動産屋さんに相談をして、契約から家の引き渡しまで2~3ヶ月の猶予が持てれるようにあらかじめ決めておきましょう。

買う側も、いついつまでに絶対に入居しなければならない!という急ぎの事情でもない限り、引越しの準備等考慮したら多少猶予がある方がかえって良かったりもします。

住み替えで売却をされる場合、次に住む場所のエリアはおそらく決まっていますよね。

でも、新居を購入しての入居となるとちょっと厳しいです。

売却する家のローンがキレイになるのは、売買契約を締結して買手から入金がされた日です。

入金が確認できたら、そのまますぐにローン完済の手続きをします。

なので、新居を購入するのはその後になりますから、引越しのタイミングまでに新居を持ち家として準備するにはあまりに時間がありません。

まずは、家が売れたら新居は賃貸で探しましょう。

出来るだけ、売却から引越しまでがスムーズなのが良いので、家が売れる前から自分が新たに住もうと考えているエリアの賃貸情報は常にチェックしておくべきです。

常に、気になる物件を2~3件は目をつけておくと、売却が決まったと同時に新居の内見や契約に進むことが出来て良いですね。

まとめ

居住しながらの売却は「いつ売れるだろうか」と不安を感じることもあります。

買い手がつかないまま3ヶ月、半年と時間が経つうちに「このまま売れないんじゃないか・・・」とネガティブになったりもします。

でも、家をしっかりとキレイに整えて、適正な価格で出していれば「買いたい」と思う人は現れてくれます。

家は、たった一人の人が気に入ってくれれば良いのです。

最後まであきらめず頑張りましょう!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする