きゅうりの栄養や、おすすめの食べ方についてご紹介します。
一年を通して手軽に買えるきゅうりですが、旬の夏になるとスーパーに並ぶ数もぐんと増えますね。
でも、こんなにポピュラーな野菜であるきゅうりが実は「栄養がない」とか?!
今回は、身近な野菜「きゅうり」について見ていきましょう。
きゅうりはなぜ栄養がないと言われるの?
夏の野菜の代表格「キュウリ」。
我が家では夏になるとほぼ毎日と言っていいくらいに食卓にきゅうりが並びます。
スーパーでも夏場は袋にどさっと入ったきゅうりがお手頃価格で売られているので食べる機会も多くなりますね。
きゅうりは、漬物でもサラダでも、炒めてもそのままでも美味しくいただける、主婦にはありがたい存在の野菜です。
なのに。
「きゅうりは世界一栄養の無い野菜」って言われているのが残念でなりません。
なにも、世界一なんて言わなくても・・・ときゅうりが何だかかわいそうです。
そもそも、なぜきゅうりがそんなにも「栄養がない」と言われてしまうのかというと、それはきゅうりは「90%が水分」だからなんです。
栄養が無いわけではないんです。
ただ、多くを水分が占めてしまっているので、結果的に「栄養が無い」という評価になってしまうんですね。
「じゃ、そんなに栄養がないんだったら何で食べるの?!」
こんな疑問が聞こえてきそうです。
きゅうりは確かにその多くが水分でできていますが、そのおかげできゅうりを食べれば水分補強ができます。
さらに、きゅうりに含まれている「カリウム」が体内の余分な塩分を排出する働きをもつので、むくみや高血圧の改善に効果的なんですよ。
体を冷やす働きもあるので、熱中症の予防のためにも良い食材です。
きゅうりの栄養を無駄にしない食べ方は?
そんな、少ないながらも良い栄養成分を含んでいるきゅうり。
せっかくならその栄養を無駄にしないように食べたいものです。
きゅうりをカットするとき、あなたは端っこ部分をどうしますか?
使います?それとも、切り落として捨ててしまいます?
私はずっと、切り落として捨ててしまってたんです。
でも、きゅうりって実際は枝と繋がっていた「ヘタ」の部分に栄養分が集中してるんです!
きゅうりのヘタの部分には、「ククルビタシン」という血糖値の上昇を抑えてくれる成分が含まれているので、血糖値を気にされている方は「ヘタ」の部分も積極的に食べられるのが良いかと思いますね。
ただ、そのままだと「ヘタ」の部分はちょっと食べにくかったりもしますので、そんな時は炒めるなどの加熱調理をすると食べやすくなりますよ。
更に、昔からよく食べられている「ぬか漬け」ですが、これがきゅうりの栄養を無駄なく摂るのにとても良い食べ方なんです。
というのも、ぬかに漬けることによって、きゅうりがぬかの栄養を吸収し、元々含んでいる「ビタミンB₁」や「カリウム」「ビタミンC」といった栄養成分が劇的に増えるんです。
とくに、ビタミンB₁は8倍にも増えるのできゅうりの糠漬けはおすすめですよ。
きゅうりがビタミンCを壊すって本当?
そんなこんなで実はちゃんと栄養もあるキュウリなんですが、ひとつ気になることが。
それは、
きゅうりがビタミンCを壊してしまう!
というはなし。
これは、きゅうりに含まれる「アスコルビナーゼ」という酵素がビタミンCを酸化させてしまうからなんですね。
「ええ~?!じゃあ、きゅうり食べたらビタミンCが摂れないじゃん!」
と思ってしまいますが、大丈夫。
アスコルビナーゼの働きを弱めてしまえばいいんです。
それには「酸」が効果的。
なので、きゅうりを食べる時は酢の物にしたり、酢を使ったドレッシングをかけたりすることで、ビタミンCを守ることが出来ます!
まとめ
「栄養がない」という残念なギネス記録をもつきゅうりについてのまとめでした。
きゅうりは食べても栄養がないなんてことありません。
水分補給や熱中症予防のために、そしてなにより美味しいので旬のキュウリをどんどん楽しんでくださいね!