腎機能低下の原因は?下がり続けるとどうなるの?改善させるには

kenkoushindan1

会社の健康診断で「腎機能低下の疑いがあります」と言われたら、不安になりますね。

特に自覚症状もなく元気に暮らしていると、腎機能が低下しているだなんて考えもしません。

というか、「腎機能が低下する」のはなぜなのか??

そして、機能が下がることによって体はどうなるのか、分からないことがたくさんです。

今回は、健康診断で腎機能低下の疑いがあると言われた方へ、腎機能の低下の原因やどうなるのか、そして、改善するためになにが出来るのかなどまとめました。

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腎機能低下の原因は?

これまで、「腎臓」や「腎機能」についてあまり意識してなかった人が、健康診断の結果、

「腎機能低下の疑いあり」

と言われたら、ものすごく不安になりますね。

腎機能(GFR) 状態
100 正常
90以上 正常または高値
60~89 正常または軽度低下
45~59 軽度~中等度低下
30~44 中等度~高度低下
15~29 高度低下
15未満 末期腎不全

腎臓には体の老廃物をろ過して、尿として体外に排出する働きがあります。

また、体の水分量を調節したり、血圧コントロールのためのホルモンを分泌してくれたりと、生きていく上でなくてはならない存在なのです。

腎機能が低下するのには、どんな原因が考えられるのでしょう。

腎機能低下の原因は?

・高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣がある・タンパク尿や血尿がある

・喫煙者である

・年齢が高い

・家族に腎臓病の人がいる

こういったことが腎機能低下の原因として考えられるのです。

年齢のことや家族に腎臓病の人がいる、と言うのはどうにもならないところですが、それ以外のことについては改善の余地がありそうですね。

腎機能が低下するとどうなるの?

健康診断で腎機能低下の疑いがあると言われても、現時点で体の不調を感じていなければ、意識することもなくそのままにしてしまいそうですね。

腎機能の低下は経度の場合は殆ど症状が見られないのです。

そのため、健康診断で指摘されたもののほったらかしにしてしまう人も多いのです。

でも、明らかな症状が出てからでは遅いんです!

知らず知らずの内に数値がどんどん下がって行って、自覚したころには時すでに遅し、なんてことになったら怖いですね。

それに、低下してしまった腎機能は何もしないで自然に元に戻ることはありません。

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腎機能が低下すると体内の老廃物や余分な水分を十分に排出することが難しくなってくるんです。

そして、症状が更に進むをやがて透析療法などが必要になってしまうこともあるんですよ。

また、腎機能の低下で心筋梗塞や脳卒中といった心血管病のリスクも高くなってしまいます。

腎機能の低下を改善させるには

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では、腎機能低下の疑いを指摘された時、改善させるために何が出来るでしょうか。

まず、専門病院で一度きちんと調べてもらう、というのが一番ですね。

その上で、自分自身でもすぐに取れる対策と言えば「食事の改善」です。

これはすぐに始めることで、腎機能低下の進行の予防につながります。

早目に始めることで、厳しい食事制限をせずに済みますので、今日から早速気をつけたいところですね。

早い段階で食習慣の改善に取り組めば、数値の期待が出来るのです。

と言うのも、腎臓は食事の影響を受けやすいのです。

腎臓に負担をかけるものばかり食べているとどんどん状態は悪化します。

これ以上悪くなる前に食事の改善です!

食事の改善ポイント

・摂取エネルギーをオーバーしない

・塩分を控えめにする

・タンパク質を減らす

一日に必要なエネルギーはそれぞれの一日の活動量・運動量によって違ってきますが、基準とされるのは標準体重1kg当たり25~35kcalとすることです。

例:標準体重60kgで1kg当たり30kcalとすると・・・

60 x 30 = 1800kcal

これを超えないように気をつける、と言うことになりますね。

また、塩分については出来るだけ自炊をするなどして塩分を控える調理をするように心がけるとよいですね。

ただ、高血圧の人については一日6g未満に抑えるようにしましょう。

タンパク質については、重症化の予防のためにあらかじめ気をつけておく、という考えです。

タンパク質の摂り過ぎは腎機能を低下させてしまうので、気をつけるという意味でこれまでの2/3程度に量を減らすと良いですよ。

まとめ

腎機能低下の疑いがある方へ、その原因や機能低下によってどのようなことが起こるのか、そして改善するためにするべきことについてご紹介しました。

健康診断で引っかかるととても不安になりますが、自分の体の状態を知ることはとても大切なことですし、知ることで早目の対策が取れます。

次の健康診断では「大丈夫ですよ!」と言ってもらえるよう、今日から食事の改善を始めてみましょう!

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コメント

  1. 横田 能治 より:

    エネルギー量と塩分は摂取量の感覚がある程度分かりますが、タンパク質の取り過ぎは控えましょう、2/3程度に抑えましょうという、その数値が見当が付きません。1日の食事内容も1週間分の内容も分かっていますが、タンパク質量を計算する方法がありますか。

    • moco より:

      横田さん、初めまして。コメントありがとうございます。
       
      この記事は私自身が健康診断で腎機能の数値(血清クレアチニン値)が高く要精密検査となり、不安になっていろいろ調べた時に書きました。
      私の場合はその後総合病院で精密検査を受けましたが何の異常もなく、筋肉量が多いため数値が高く出てしまってるとの先生の診断でした。
       
      余談が長くなりましたが・・・。 
      カロリーとかタンパク質の計算って、私は栄養の専門家でなくよくわからないので、アプリを使ってます。
      すでにご存じかもしれませんが「あすけん」とか「MyFitnessPal」とかです。
      食品や食材を入力すると自動的に数値が出るので便利かと思います。
      ご参考になればです。