お盆のお供えの料理の事って、日常的にするものでないのでなかなか作法が分からなかったりしますね。
どの様なものを準備すればよいのか、また、お膳に入れて良いものや悪いものについても色んな考え方があるようで混乱しますね。
今回は、お盆に仏前にお供えする精進料理の基本について、まとめてみました。
お盆にお供えする料理の基本は?
お盆になると、仏前にお供えをする精進料理を準備しなければなりませんね。
何年も経験が有る人なら迷うこともないかもしれませんが、それまでにお膳を用意する経験がなかったり、結婚して嫁いだ先の慣習が違ったりすると戸惑ってしまいますね。
祖先を供養を行うお盆に、間違ったマナーで失敗したくはないものです。
仏前にお供えする料理の基本としては、「仏教の戒律に基づいて殺生や煩悩への刺激を避ける」ということ。
そのため、「動物性の食材」は殺生となり使ってはいけないのです。
また、五葷(ごくん)と言うネギの仲間(ねぎ、にんにく、ニラ、玉ねぎ、らっきょう)も煩悩を刺激するということで使いません。
こういった「避けるべき食材」に注意して、料理を準備しましょう。
肉や魚、臭いの強い薬味など使えないとなると、なんだか味気ないなー、と感じてしまうかもしれませんが、精進料理では野菜や豆、穀物を使って調理します。
限られた食材の中で何品も準備するのって結構大変ですよね。
煮物やあえ物などを作ってもあと一品・・・で悩んでしまいますね。
そんな時、トマトやキュウリなど簡単に切ってサラダのような感じで一品に加えたかったりします。
本来は、野菜も生ではなく調理して出すのが望ましいようですね。
でも、それによって料理のレパートリーで頭を悩ませてしまうくらいなら、生の野菜を出しても良いそうです。
実際、我が家ではプチトマトを小さくカットして出したりもしています。
仏前にお供えするご飯は炊きたてじゃないとダメ?
仏前にお供えする料理を準備する時に意外と悩むのご飯。
炊飯器に沢山残ってるし、もったいないからコレお膳に使っちゃダメかな?
チンしたらあったかくなるしいいよね・・・?
なんて風に考えてしまいそうですが、「ご飯は炊きたてのもの」にしましょう。
お供えのご飯に残り物はNGです。
ご飯を炊いたら一番初めに取り分けてお供えするようにしましょうね。
お盆の精進料理に魚を使っても良い?
精進料理には、肉や魚などの動物性の食材は使ってはいけません、というお話をしましたね。
でも、故人が生前お魚が大好きだったし、家族で食べるものと同じものをお供えしてあげたい!という思いもあったりしますね。
このような考えから、「故人が好きな物だったんだから、お供えしても良い」という話を耳にしたりしますが、これはNGです。
「生きていた時と、亡くなってからでは好物が違う」のだそう。
厳密に言うと、汁物や煮物のお出汁にも鰹節や煮干しなどは使わない方が良いのです。
昆布や干し椎茸など、他の物で出汁を取るなど工夫が必要です。
家族で同じものを食べたい場合は、お供え用に動物性の出汁を使わない調理の煮物を作った後で、家族で食べる用に出汁を加えたりすると良いですね。
まとめ
お盆にお供えする料理の基本についてまとめました。
自分自身のメモを兼ねてまとめましたが、厳密には宗派などによっても少しずつ作法に違いはあるようですね。
お寺によっては、厳しく言われることもあるかもしれませんので、不安なようでしたら思い切ってお寺にお尋ねされてみては。
良かれと思って準備したものが無作法にならないよう、しっかりと準備ができると良いですね。