夏バテの食欲不振の原因について。
連日の猛暑で完全に夏バテ状態となり、食欲がない・・・とお悩みの方。
食欲不振はそのままにしていると、さらに体が弱ってしまったり回復を遅らせてしまうかもしれません。
夏バテで食欲不振になってしまったら、その原因を考えて早目の対策を取りましょう。
今回は、夏バテで食欲不振になってしまう原因や、回復のために必要な対策・食事の摂り方についてまとめました。
夏バテで食欲不振になる原因は?
夏バテになると、体のダルさを感じるとともに食欲不振になってしまうこともありますね。
すぐに回復すれば良いですが、何日も食欲がない状態が続くと段々と心配になってきてしまいます。
どうして、夏バテすると食欲がなくなってしまうのでしょう。
夏バテは、暑さに対応するための体温調整に体のエネルギーを大量に使ってしまうことで体の機能に負担がかかってしまい、その疲労感から起きてしまいます。
また、暑い屋外とエアコンの効いた屋内との温度差により新陳代謝がわるくなってしまい、自律神経が乱れることも夏バテに繋がります。
そして、暑いとどうしても冷たいものをたくさん摂取してしまいますね。
夏バテをすると水分や冷たいものの過剰摂取は体を冷やし内臓や消化器官の働きを鈍らせてしまいます。
こうして夏バテによる食欲不振の状態へと陥ってしまうのです。
夏バテによる食欲不振にはどんな対策が必要?
では、夏バテで食欲がない時はどんな対策が必要になるのでしょう。
食欲ないからと水ばかり飲むのはNG
食欲がなくて水ばかり飲んでいても回復に繋がりにくいことは想像がつきますね。
「とりあえず水分摂っておけば」という考えで水をがぶがぶ飲んだところで、治るどころか余計に具合が悪くなる可能性があります。
水を大量に飲むと血液が薄まってしまいます。
すると代謝をあげるために体内に大きな負担がかかってしまうのです。
また、水で胃液も薄まることから消化力が落ちてしまって消化不良や胃もたれを感じやすくなってしまいます。
汗をかくことによってカルシウム・マグネシウム・塩化ナトリウムといったミネラルが失われますので水を飲んだだけでは、失った物を補うことが出来ません。
夏バテで食欲が無い時は、水分と共にミネラルも摂る必要があります。
食欲がないなら、水を飲むのではなくミネラルを含んだ物を飲むと良いですね。
また、カフェインが含まれていると利尿作用により尿となって排出されてしまうので、ノンカフェインのものが良いです。
麦茶や黒豆茶、そば茶などはノンカフェインでミネラル豊富なのでおすすめです。
こういったお茶以外に効率的に体に水分を吸収させるものとしては「経口補水液」がおすすめです。
夏バテのみならず熱中症対策としても、夏場は何本かストックされていても良いと思います。
食欲ないのに無理やり食べるのはNG
「夏バテで食欲が無いけど、疲労回復に良いビタミンB₁を多く含んだ豚肉などを無理やりにでも食べて元気を出さねば!」と頑張るのはNGです。
「食欲がない」ということは「胃腸が弱っている」ということ。
そんな状態で肉類や油ものを無理して食べたところで、消化のために胃腸に負担をかけるだけで逆効果です。
無理をすると胃痛や吐き気を引き起こしてしまいます。
食べられない時は無理に食べる必要はありません。
水分とミネラルを補給しながら、食欲が湧くまで胃腸を休ませてあげることが大事です。
胃腸を休ませつつ数日様子を見ても一向に食欲がわかない、吐き気が止まらない、と言う場合には我慢しないで早目に病院で診察を受けましょう。
夏バテで食欲不振の時の食事の摂り方
夏バテで食欲不振の時は、食べ物はどんなものを選べば良いでしょう。
夏バテ回復に良いとされる、ビタミンB₁を多く含んだ肉類やパワーの源となるにんにくをたくさん食べたいところですが、食欲が落ちてしまっている時にはなかなか喉を通りませんよね。
それに、前項でお話ししたように、食欲が無いのに無理やりガッツリしたものを食べても消化が追いつかないです。
夏バテで食欲がない時は、消化の良いものから少しずつ食べることが重要です。
また、暑いからと言って、のど越しのよい冷たいゼリーやアイスばかり口にするのも良くありません。
冷たいものは体を冷やし血行が悪くなって胃腸の働きを低下させてしまいます。
食欲不振の状態から少しずつ食べ始める時は、消化がよくて体を冷やさない物がよいですね。
一般的に酸っぱいものは食欲を増進させると言われていますので、梅干しとかが食べられるようなら食欲回復のきっかけになるかと思いますし、クエン酸効果で疲労回復にもつながるでしょう。
でも、酸味の強すぎるものがダメな場合もありますね。
そんな時は、豆腐をお皿に出してレンジで軽く温めたところに麺つゆを少しかけて食べるのが私のおすすめです。
しんどくて料理する元気がなくても、すぐにできます。
豆腐は消化が良くタンパク質もとれてGOODです。
また、味噌などの発酵食品は整腸作用があるので豆腐の味噌汁を食べて体を温めつつ胃腸の働きを整えるのも良いですよ。
この様に、胃腸に負担をあまりかけない消化の良いものから少しずつ食べるようにして、食欲が湧いてきて吐き気などもなければ、スタミナのつく食事を徐々に摂っていく様にしてみましょう。
まとめ
夏バテでの食欲不振の原因や対策、食事のとり方についてご紹介しました。
暑い毎日を過ごすだけでも大変なのに、食欲が湧かず体力が落ちると更に辛いですよね。
夏バテで食欲が無い時は胃腸を休めつつ、「水分とミネラル」「消化の良いものから少しずつ」を心がけて食事をとれるようにしましょう!