喪中の時のお中元・お歳暮は?送る側・贈られる側のマナーについて

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日頃の感謝の気持ちを贈るお中元やお歳暮。
でも、贈る相手が喪中だったり、自分自身が喪中だったりすると、贈るにしても贈られるにしてもどのようにするのがよいのか迷ってしまいますね。

今回は喪中お中元お歳暮マナーについてご紹介します。

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喪中の時のお中元・お歳暮は?

日頃お世話になっている方が喪中だった場合、お中元やお歳暮を贈ってよいか迷う人が多いです。

また、逆に自分の家族に不幸があった場合に、お中元やお歳暮をするのが良いか否かも迷いますね。

お中元やお歳暮と言うのは、「日頃の感謝の気持ちを伝える」手段の一つです。
意味を考えると見えてきますが、これは「感謝」を表すのであり「祝い事」とは違うのです。

ですので、喪中であってもお中元・お歳暮は贈ったり贈られたりして良いのです。

ただ、喪中にお中元・お歳暮がOKと言っても、気をつけるべきこと、マナーはあります。

次で細かく見ていきましょう。

喪中のお中元・お歳暮 贈る側のマナーは?

まずは、お中元・お歳暮を贈りたい相手が喪中の場合に気をつけるべきマナーについて。

前項でお話ししたように、贈りたい相手が喪中であっても「感謝」を表すことに問題はありません。

ただ、注意すべきことはありますので、そのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

喪中の方へお中元・お歳暮を贈る際のポイント
・紅白の水引きや水引きが印刷されたのし紙は使わない
・贈りたい時期にまだ忌中(四十九日法要が終わる前)であれば贈る時期をずらす
・線香は贈らない

紅白の水引きや水引きが印刷されたのし紙は使わない

喪中の方へのお中元・お歳暮で気をつけるべきポイントとして、まずは紅白の水引きや水引きが印刷されたのし紙は使わない、ということです。
紅白のおめでたい雰囲気は避けたほうが良いので、この場合は白無地ののし紙(奉書紙)や白短冊を使います。
また、包装も派手なものは避けます。
デパートなどで準備する場合は、お店の方に贈る相手が喪中であることを伝えれば、こうした部分も配慮してくれますよ。

贈りたい時期にまだ忌中であれば贈る時期をずらす

次に、お中元やお歳暮を贈りたい時期に、まだ忌明け前ということもあるでしょう。四十九日の法要が終わる前の忌中の時期にはお中元やお歳暮を贈るのは控えたほうが良いです。
先方の忌明けを待って、夏であれば「残暑お見舞い」「残暑お伺い」、冬であれば「寒中お見舞い」にして贈られると良いですよ。
ただし、寒中お見舞いの場合、忌明けであっても松の内に贈るのはやめましょう。
松の内は地方によって1月1日から7日とするところと15日までとするところとありますので、注意しましょう。

線香は贈らない

贈る相手が喪中であることから「線香」を贈るべきかと考える人も居ますが、これはかえって失礼になるのでやめましょう。
また、添え状などでも喪中であることを意味するような言葉は避けましょう。

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喪中のお中元・お歳暮 贈られる側のマナーは?

喪中の時のお中元やお歳暮について迷うのは贈る側に限ったことではありません。

贈られる側も「これってどうすれば?」と迷うことはあるのです。

喪中であることの連絡はどうする?

例えば、自分の親が亡くなった場合に。

それまで毎年、時期になると親宛にお中元やお歳暮が届いていたとしますね。
そんな中、親が亡くなり近親者のみでの葬儀をしたら、日頃頻繁に連絡を取っていない人には亡くなったことが知らされてない状態になりますね。
それがお歳暮の時期であれば、ちょうど喪中葉書を出す時期になりますので、連絡が遅れずに済むかもしれません。
でも、お中元の時期の場合はどうでしょう。
亡くなったことを知らないで、お中元を送ってこられるかもしれませんね。

もし、親が春ごろに亡くなったとしたら、喪中葉書を出すよりも先にお中元の季節がやってきます。
お中元を贈って下さる方が、亡くなったことを知らないで贈り、後にそのことを知ったらおそらく「失礼なことをしてしまった!」と変に気を遣ったり悩んだりしてしまうかもしれません。

その様なことにならない為にも、葬儀を家族で済ませたことを知らせるハガキを出されることをおすすめします。

葬儀をした葬儀会社にお願いをして作成しても良いですし、自分で出来そうであればそれでも構いません。

葬儀後通知サンプル

例1:
母 ○○○○儀 ○○月○○日 ○○歳 にて他界致しました
葬儀 並びに 納骨の儀は故人の希望により
近親者のみにて滞りなく相済ませました
本来ならば早速お知らせ申し上げるべき処でございましたが
ご通知が遅れました事を深くお詫び申し上げます
ここに故人が生前中賜りましたご厚誼に深謝し衷心より御礼申し上げます
尚 誠に勝手ながら 自宅への焼香 並びに香典・供花・供物等はご遠慮いただき
墓前での焼香をお願い申し上げます
菩提寺 ○○○寺 ○市○○区○○町○○ー○○

例2:
父 ○○○○儀 かねてより入院加療中でございましたが
○月○○日永眠致しました
早速お知らせすべきところ ご通知が遅れましたことを
深くお詫び申し上げます
葬儀を○月○○日 七七日法要は○月○○日に
故人の希望により近親者のみにて滞りなく相済ませました
ここに謹んでご通知申し上げますとともに
生前中賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます

出典:http://www.printpia.ne.jp/nenga/mo/sample/sb_index.html

尚、こういったハガキでは句読点は使いませんので、ご自身で作成される場合には注意しましょう。

まとめ

贈る側であっても贈られる側であっても、喪中の時のお中元・お歳暮は何かと迷ったりするものです。
でも、たとえ喪中であっても「日頃の感謝の気持ちを伝える」のはとても大切なことです。

お中元もお歳暮もお互いが気持ちよく贈り贈られると良いですね!

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